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初めての電話から、2人は頻繁に電話で話す様になっていた
むしろ習慣になりつつあった
夜、悟からの電話は密かに玲にとっての楽しみとなっていた
お互い、言葉にはしなかったもののどこか恋人感覚に近いそんな気持ちを抱いていた
もしかしたら、まだ擬似恋愛に近いモノだったかもしれない
だけれども、着実に2人の心は惹かれ合っていた事は紛れもない事実であった
悟が関東へやってくる日が、近付いてくる
それと同時に2人が逢う日も近付いていた
玲は楽しみの思う反面、とてつもなく不安な気持ちを抱いていた
悟と共有する時間が楽しければ楽しい程、逢う事がプレッシャーになっていく
もし、逢ってこの楽しい時間がなくなってしまったら・・・
そう思うと不安で仕方なかったのだ
逢ってガッカリされたらどうしよう・・・
毎日、そんな不安な気持ちが玲の頭をかすめる
そしてついに、悟から1通のメールが届いた
“今から家を出て、岐阜の友達の家で合流して1泊して関東入りするよ”
ついに逢う日が目の前まで迫っていた
急に現実を突きつけられて玲は動揺する
逢いたくない訳じゃない
でも、今の関係を壊すのも怖い
急に不安が押し寄せてくる